How to 内科.comについて
How to 内科.comは、管理人のじまが備忘録的にEvernoteに書き溜めていた研修医の頃から読み漁ってきた書籍,論文などの大量のデータを、逆に教育資源として活用できないかという試みで生まれました。
研修医から内科専攻医時代を振り返ってみると、とにかく「今を安全に乗り切る」ことに全力を注ぐ瞬間が、少なからずありました。現代は良質な情報(そうでない情報もありますが)にあふれており、時間をかけて検索し勉強すれば、医師ならば非専門の分野でも、一定程度の診療は誰でも可能かと思います。しかし現実には、多忙な外来、次々と舞い込むタスク、急変する患者など、とにかく時間が足りない+上級医や専門医がその時に限って連絡がつかない というタイミングが結構あると思います。AIを駆使しても、依然として「実臨床で無難に切り抜ける」対応には不安がつきまといます(2025年現在)。
そんな時に、「色々と詳しいことは抜きにして」「今、ここで」対応を始められるような、簡潔なまとめがあってもいいかもしれないと思って、このサイトを作りました。イメージとしては、ぼちぼち10年目くらいの内科医が、まわってきた研修医に「自分が居ない時はとりあえずこれに従って対応して」と言うための資料サイトです。
各情報源は可能な限りアップデートしていくつもりですが、基本的には個人のお勉強ブログの域を出るものではありませんので、当然ですが、利用に伴っての不利益につきましては一切の責任を負いません。
ちなみに、非専門領域のすべての疾患に対し常に最新のアップデートを行うのは、非効率かつ無謀だと思います。このため当サイトが扱うのは、当方専門の呼吸器領域以外では、重要かつ頻度の高い疾患の、(おそらく今後数年で大きくは変わらないだろうと思われる)治療の幹になる部分です。
本サイトは著作権には十分配慮し、引用を記載していないものにつきましては、各書籍・論文の文書表現や図表・画像をそのまま載せることはしていません。また、特定の患者さんのデータをそのまま載せることも一切ございません(こちらは特に絶対にありません)。ただ、ブログも著作権関連も完全に素人なので、もし万一グレーなところがあったり、訂正したほうがよいところがあったら、是非ご連絡いただけますと幸いです。可能な限り迅速に訂正します。
そして最後にもし可能でしたら、各分野の専攻医以上の先生には「ここはこうした方が良い」「こういった情報がある」等の指摘をいただけますと幸いです。その際は、文献(ガイドラインや論文など)も一緒に示していただけると、非常に助かりますし、ぜひ勉強させていただきます。
お忙しい先生方の、臨床のほんの一助にでもなれれば幸いです。